
10月あたりから俺の中で第三次ひぐらしブームが来まして、二ヶ月くらいひぐらし漬けの日々を送ってました。ひぐらしの感想はまた追々書いていくとして、昨日徹夜してプレイし終わったうみねこ2話の感想と考察的なものでもつづります。※当然ネタバレあり、ひぐらしの話にもちょっと触れてるので未読の人は注意
まず最初に。竜騎士さん、俺あなたのこと尊敬してたんだ。ひぐらしはマジに名作さ。泣いた。感動した。斧女事件でマスコミがひぐらしを曲解して冒涜したときには腹が立った。ひぐらしは殺人を通して殺人を否定した傑作だった。万人に勧めたい作品だった。俺はあなたみたいにすごい話の書ける人になりたいと思った。でもね……
撤回する! 俺あんたみたいにはなりたくねえ。 どんな人生送ってきたらあそこまでむごい話が書けるんだよ…。正気を疑わざるを得ないよ。「すごい」の意味合いが違うわ。
いや、なんだかんだ言っても面白かったんですけどね。じゃなきゃ徹夜で一気プレイなんてしない。
2話は舞台説明と人物説明が不要なぶん1話よりテンポが良かった。1話は事件が起こるまでがけっこう退屈でしたからね。
事件当日ちょい前の登場人物たちの姿を見るとなんだかクラウスとルドルフが憎めなくなりました。てかむしろルドルフかっこいいんですけどw
文化祭のカノンはかっこよすぎ。ジェシカは…やりすぎw ニコニコ風に電波ソングがきたときはどうしようかと思ったわw いろんな意味で万人には勧められねえw
シャノンとカノンにはベアトリーチェが見えてる…。1話とは完全に空気が変わってる感じですね。シャノンと仲良しになる魅音口のベアトに完全に騙された人は俺と一緒に詐欺に気をつける努力をしましょうw
1話の焦点だった19人目の有無。なんとあっさり登場してみんなの前に姿を現すベアト様。これは反則だろw カノンブレードにシャノンシールドに山羊に7姉妹にもうやりたい放題! こんなのファンタジー!!
1話も相当ひどかったけども、2話はさらに上をいくエグさでした。エグさここに極まれりって感じ。目明し編なんて目じゃないですこれは。腹裂いてお菓子詰めるとかね…。中身引きずり出すまではひぐらしで耐性ついてたけど、中にもの入れるってあんた。しかもかわいらしいお菓子ってのがなんか猛烈にキタ。その事実だけで十分気持ち悪かっただけに、べちゃびちゃとかいう擬音がむしろしつこく感じました。34も言ってたけど、やりすぎ。
兄弟の肉食わせるみたいな物理的なエグさと、死者冒涜みたいな心情的なエグさと…。赤字システムとか密室トリックとかもうどうでもよくなるくらい俺は痛めつけられましたよ。ひどい、ひどすぎる。でもだからこそたまにバトラが反撃すると爽快なんですよねー。バトラとベアトの推理対決がえらく面白かった。礼拝堂の件で初めてベアトに一杯食わせたときは胸がすっとしましたよ。そしてお茶会での大復活。次回のバトラの活躍に期待大です。
それにしても今回のローザ叔母様ははっちゃけてたな…。でも前回の夏妃伯母様と同じ動機で同じようなことしてるのになぜこうも受ける印象が悪いのか。前回夏妃伯母様の胸で号泣してみたいと思ったのは俺だけじゃないはず…。けどローザ叔母様はちょっと…てかむしろ近寄りたくねえ。最後の山羊殺しはかっこよかったんですけどね。
こっから考察。
つっても俺はひぐらしでは魅音詩音の入れ替わりすら思いつかなかったくらいの推理音痴なのでたいしたことは書けませんが…。
考察書いてる人のサイトいくつか回ってきたところ、バトラ視点だけが信用できて他の人物の見た魔法描写なんかは何かの幻覚か暗喩って意見が大勢でした。ただ、鬼隠し編・鬼曝し編ではいずれも主人公の主観が罠になってましたからねー、バトラも信用できるかどうか…。竜騎士氏はほんとこのネタ何度も使ってますからね。ファンタジー部分が幻覚か暗喩ってのはかなりあり得ると思います。鬼隠し鬼曝しは症候群だからまだしも、宵越し編なんてひどいですからね。症候群でもなんでもないのにウソを描写して読者騙しましたからねあの人。
EP1で顔のない死体が見つかったときは「たしか金田一でこんなのあった、本物じゃないんだ!」って思ったもんですが、今回はみんな顔は無事で魔女に嘲笑われました。でもよく考えたら、
今回の死体に顔があったからといって前回の死体が偽装じゃなかったという証拠にはならないんですよね。そう考えると前回顔が完全になくなってたけど今回は生きてた
ローザと
郷田が怪しいか。礼拝堂で唯一生き残り、ベアトにもらった封筒の中身も最後までわからなかったローザ。今回妙に活躍してファンタジーな場面に多く遭遇してる郷田。この二人の共犯ならいけそうな気がする。礼拝堂・客間はローザ、朱志香の部屋・使用人室・夏妃の部屋は郷田って感じで。
……でもですね、今回やって確信しました。この話は
ファンタジーです。ファンタジーって辞書で調べたら意味は
幻想だそうです。ジャケ裏にちゃんと書いてますよね、「連続殺人幻想」って。
そこで俺の最終的な結論は、
「犯人は魔女で、魔法を使って殺した」です。
ただし! 「人間がトリックで同じ結果を再現することは可能」なんだと思います。
実際に犯行に使われたのは魔法だが、同じ結果を残せるトリックも存在するってことですね。この場合の結果ってのは、過程はともかく最終的にバトラの前に提示される「誰がいつどこでどんな風に殺された」という状況って意味です。
一般的なミステリーでは、トリックを暴き、そのトリック使って犯行を行えた唯一の人物が犯人と推理することができます。目的は犯人を割り出すことであり、トリックを暴くのは犯人を特定する手段にすぎません。ところがうみねこの目的は
魔女の存在を否定することであり、犯人がどうのこうのではありません。魔女の行った犯行をニンゲンにもできると証明すればいいわけです(もっとも、それができても「悪魔の証明」的には魔女が「いない」ことの証明にはならないんだろうけど。ベアトがバトラに直接「いる」ことを示せないのはバトラが強い魔法耐性を持つことと関係がある? なんにしても目的は魔女の不在「証明」ではなく「否定」。だからベアトは永遠に決着つかないとか言ってるのか)。その方法は、
同じ状況を再現できるトリックとそれが可能な「犯行可能人物(もちろん複数の可能性もあり)」を示すこと。トリックだけあってもそれを行える人物が一人もいなければ「不可能な犯罪→魔法→ニンゲンに魔法は使えない→魔女は存在する」となってしまいます。
「犯行可能人物」が“い"ることが重要であって、それが誰であるかはどうでもいいことなんです(だって真犯人は魔女なんだから)。だから
「貴方に問うのは犯人ではない」んです。ひぐらしで誰が発症するのかが毎回違うように、そして「誰が」という部分が重要ではなかったように
「犯行可能人物」は毎回違う可能性が高いと思います。
バトラは話の中でずっと、魔女の存在は否定したいけどそうなれば身内の犯行を疑わなければならないというジレンマに悩んでますが、この考え方なら
「魔女の存在は否定できつつ身内と使用人の中に犯人もいない」となって万事解決です。
ジャケ裏の「推理は可能か、不可能か。」というのは、魔女の行った犯行を再現する方法が存在するならそこから
「犯行可能人物」を推理することは可能、存在しないなら推理は不可能って意味ではないでしょうか? 暗に争点は一連の犯行をニンゲンの手によるトリックで説明できるかであることを示してるわけですね。
思うに、(最初と言ってること変わりますけどw)竜騎士さんって優しい人だと思うんですよ。だってひぐらしじゃ敵である34にさえ救いを示した人ですよ。前半ひぐらしは怖くてグロな酷い話でした。でも後半はそれがゆえに悲しく感動的な話になった。きっとうみねこもそうなると予想します。
竜騎士さんはひぐらしと同じように、うみねこでもやっぱり殺人を否定しようとしてると思います。理由は殺しかたです。
なぜあんなにもむごたらしい殺しかたなのか? それは犯人が魔女だからです。
人の心を持ち合わせないからです。人の手で理論的には同じことができるが、心情的には絶対できない。たとえ人よりやや醜い心や、逼迫した事情を持つ右代宮家の人間でも。
あんなにもひどいことが人間にできるわけがない、そんなことをするやつはたとえ人の形をしていても人間ではないってことを言いたいのだと思います。
竜騎士さんが本当の意味で魔女を信じさせるためにプレイヤーに突きつけているのは人間に不可能(と思われる)なトリックじゃない。あまりに残忍な一連の犯行それ自体。これでもかこれでもかとむごすぎる事態を見せつけ、こんなことするのは人間じゃない→だから魔女は“い"てそいつがやったんだ、という形で信じさせるのが本当の狙いなんだと思う。
そしてそこから、昨今漫画でもテレビでもゲームでもそして現実でもあまりにも簡単に人が人を殺している現状へ向けて本来
「人間は人間を殺してはいけない」という当たり前なことをもう一度よく思い出してほしい、というメッセージを伝えたいのではないでしょうか。
魔女の存在を認めることは負けを意味しないはず。だって、魔女を認めないということは、あんなひどすぎることを血の通った人間がやったんだって言うことなんですよ? だから紹介文で魔女を認めないプレイヤーを「最悪な」とまで言うんだと思います。だから俺は魔女の存在を認めます。魔女は“い"ます。心を持つ人間があんなことするなんて思いたくないから。
……調子に乗って書いてたら長くなってしまった。あくまでもこれら全部俺の勝手な想像ですんで、3話を楽しみに夏を待ちましょー。